開業したら早めに購入しておきたい備品

Q:最初に買い揃えた方が良い備品とは

開業したばかりなのですが、最初に買い揃えておくべき備品は、どのようなものがあるのでしょうか?
資金が潤沢にある訳ではないので、必要最低限のものを買い順番に購入していきたいのですが、何から買えば良いのか困っています。

A:最初に購入したもの

たしかに、開業したてのときは色々な備品が欲しくなります。また、「社会保険労務士は、名刺と電話とパソコンがあれば営業が出来る」と言われることもあります。しかし、それは必要最低限の話であり、持っていた方が何かと便利な道具もあります。開業したてのころに買い揃えたほうが良い備品ついてみていきましょう。

ホワイトボード

予定を書いたり、頭の中を整理したり何かと活躍してくれます。なにより、マグネットでいろいろ挟むことができるのも便利です。
ホワイトボードと言えば横長で書いたものを印刷すできるようなものもありますが、縦長でフリップチャートサイズの小型のものもあります。まずは、1万円くらいの小さいものを購入しましょう。

名刺

「顧問先を早く開拓したいので、せめて名刺だけは立派なものに・・・。」とデザイナーにお願いして凝ったものを作りたい衝動に駆られますが、まずは我慢です。
そもそも、お客様に響くキャッチコピーなどすぐにできませんし、名刺が立派だからと発注してくれる社長などいません。時間とともに書き直しやデザイン変更を何度もするので、最初はWordやパワーポイントで作った自作の名刺で十分です。

社会保険労務士職業印

協同組合でも構わないのですが、普通にハンコやドットコムなどの通販で買っても構いません。

https://www.src-tokyo.jp/koubai4.php

17条付記印

買った提出代行者印は協同組合で販売されています。「協同組合でつくった付記印でなければ受理されない」ということはありませんので、他で購入しても構いません。
捺印の数が多くなると、都度スタンプ台でインクを付けるのも手間になるので、実はシャチハタで作った方がいいかもしれません。

掃除機

これが一番盲点でした。事務所を借りて最初に必要になったものです。

最初購入しなかったが、後日購入したもの

レーザープリンタ

最初は自宅のジェットプリンタで十分です。「打合せ中にアイスコーヒーについた水滴が、書類に伝わりインクがにじむ。」ということがありますが、インクジェットの印刷物にクレームを付けるお客様はいないはずです。5万円程度でレーザープリンタは販売されていますので、「初受注」「単月売上○万円突破記念」など最初の目標にしてもいいでしょう。

外付けHDDドライブ

最初は気にならないのですが、パソコンが複数台になったり、パートさんを雇用して電子ファイルの共有が頻発したときに必要になります。USB接続で交換しあう方法でもかまいませんが、接続したり外したりするのは手間になるのでネットワーク式のものが便利です。
最初は高額なNASやファイルサーバを購入する必要はありません。定期的にバックアップをとっておけば、1万円程度で1TBくらいの外付けネットワーク式のHDDで十分です。

会員徽章

都道府県によっては会員徽章が無料で交付されるところもあるそうですが、東京の場合は8,000円で購入します。実は徽章を携帯する義務はありませんので、購入しないという選択肢もあります。

https://www.src-tokyo.jp/koubai2.php

購入しなかったもの

社名と住所が印刷されたオリジナル封筒

サラリーマン時代の感覚で、「せっかく開業したのだから、自社の社名と住所が印刷された封筒があった方が良い。」と思うかもしれませんが、これも自己満足と、自分の不安を解消させるための無駄遣いです。開業直後はそれほど封筒を使う機会もありませんし、封筒印刷は量が少ないと割高になりますので、あまりお勧めしません。
さいしょのうちは茶封筒を購入し、自社の住所と名前の入ったゴム印を自分で押印する方法で十分です。

購入したが使わなかったもの

協同組合で売っている備付諸帳票

業務システムかエクセルで対応しました。

https://www.src-tokyo.jp/koubai3.php

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投稿者プロフィール

今井洋一
今井洋一社会保険労務士法人アイプラス代表社員
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア株式会社)、IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社等を経て、社会保険労務士法人アイプラスを創業。人事制度の構築から、労働問題の「具体的な対応策」を知りたい、経営者・人事担当者様向けの労働相談まで対応している。特定社会保険労務士